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任意売却が出来ない事例

2019.09.03

みなさんこんにちは。

今回は、任意売却が出来ない事例が、今まさにおきているので、みなさんと共有したいと思います。

何故出来ない状態になっているか、結論を先にお伝えすると、共有者の一人が売却に同意してくれないからです。

今回は、東大阪市の方から、任意売却・リースバックのご依頼をいただいているのですが、相続により所有者が3名おられる共有不動産でした。
実はお父様が亡くなられた時に、腹違いの兄妹がいる事が発覚し、その方も共有者の一人になったのですが、発覚した時点で今回のご相談者様が、その方に連絡を取り、不動産をどうするべきかと話をされました。その時は、「こちらは何もいらないので、自由にして下さい」とおっしゃられたそうですが、相続が発生した時点では、相続した不動産を売却する予定等もなく、何も気にとめず現在に至るまで、特にお互い連絡を取る事もなく過ごされていましたが、今回、任意売却・リースバックを行う事になり、投資家さんも無事に見つかった為、その方へ事情を説明し、売却に協力してもらおうと連絡を入れてもらったところ、「こちらは一切関係ないので、何も協力出来ません」と話しすら聞いてもらえず、一方的に電話を切られてしまったのです。

通常は、共有者全員が同意してもらえないと、売却をする事は出来ません。(例外や方法はあります)

つまり、今回のケースでは共有者の同意が得られず、任意売却をする事もリースバックをする事も出来ないのです。

投資家さんも見つかり、ようやく解決が出来ると安心されていた矢先の出来事に、ご相談様はかなり取り乱しておられました。「以前話をした時は、『自由にして下さっていいですよ』と言ってくれていたのに、何故急に話も聞いてもらえず、一方的に切られるのかがどうしても分からない」と頭を抱えておられます。

私自身、共有者様に腹違いの兄妹がいるという事と、その方にも売却の同意が得られると聞いていたので、正直驚いていますが、今回のようなケースは少なくない話で、私自身も過去に何度か経験をしています。

みなさんも共有で不動産を所有されている場合は、共有者全員が同意してくれるかどうかを事前に確認されておくことをオススメします。

今回のケースでも、このまま終わる訳ではありませんし、まだ出来ないと決まった訳ではありません。

話を聞いてもらえるように直接会いに行ってきっちりと説明をし、理解をしてもらい同意を得れるように、これからご相談者様と動く予定をしています。

こういったケースの場合、突然連絡があり「同意を下さい」と言われる側の立場からすると、不信感を抱いてしまう気持ちも分かります。皆さんも、逆の立場になって考えると、分かると思います。ある日突然、腹違いの兄妹(といっても会った事もない他人)から連絡があり、「不動産を売却するので、印鑑を下さい」と言われたらどうでしょう?誰でも警戒しますよね。


もちろん今回のご相談者様は、そんな言い方をされた訳でもなく、それらしい話を切り出そうとしただけで、断られてしまい電話を切られているので、本心は分からないのですが、私達第3者が間に入り、お会いしてきっちりと説明をすれば、同意をして下さる事が多いのです。(もちろん、不利益やデメリットが何もない前提でなければなりません)

断られたといって、そのままにしたり、諦めてしまっては駄目です。

今回のようなケースでも、任意売却・リースバックが出来るようにするのが私達の仕事ですので、最後まで解決が出来るように全力で頑張りたいと思います!

任意売却やリースバックを行うにあたり、一つの不動産を共有で所有されている場合は、基本的に共有者全員の同意が必要だという事を知っていただければと思います。


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